エブリリトルシング(14:00-15:20・小松彩夏、水野絵梨奈、太田在・紀伊国屋サザンシアター)

最後ということでキャストいじりを。清明の母はあんなイメージが正解かと。ファーストフードは4名いらんでしょ。大ラスでもないので、それなりに終了(笑)

ということで感想ですが、原作も含めて私の心に響くものではなかったです。でも近くの席にいた若い人(それも男女関係なく)に涙ぐむ人が多くて、そんな話かい?と。普通の話じゃん、それも説教染みて古臭くないかいと。もっと現実は厳しいドラマなんて多くあるよ、その一方できれいに心休まり優しさに満ち溢れた話なんてあるんだぜ。今のハタチ前後は、薄っぺらで安っぽくないかいと? これで引きこもりを止めたり、人生を変えられるんだなあと。若い人と感性が違うのわかるのですが、ここまでとは思わされました。偶然にもこれを読んだ方へ、あくまでも人生経験や感性の違いなんで非難しているつもりはないです。ちょっとねえと。そういう意味では、原作・舞台とも商売がお上手と。
ちなみに明らかに原作の方が好みだったので、「ランチボックス」「アフター・ザ・プロム」ですね。というか一つの舞台の中で無理にストーリーをつなげるので、苦しいが正解。「クワガタと少年」「彼女はいつもハーティーに」は原作と舞台はどっちどっちかな。「ビジネスカード」は舞台の方が説明としてこなれてます。「ボクはクスリ指」は原作が短すぎるので、不能ということで。舞台としては良かったのでは。
舞台全体としての感想としては、致命的なのが紳士がいくつになるのよと。高校生のダンスパーティにゲストして呼ばれて、その孫がプロポーズされるまでって最低でも40年下手すると50年あるんですが。んではいくつと? これはいくらファンタジーとしてもねぇと。
ちなみにキャストで言うと、ベテランのアドリブなんですが活かす方法なかったんですかねえと。太田在は回によって状態違い過ぎるんですが・・・。キャストが少なくベテランの多い「クワガタと少年」が落ち着いてますね。逆に落ち過ぎて、順番を入れ替えるというのもありではなかったかと。個人的に水野絵梨奈ちゃんが一番でしたが、青谷優衣児玉絹世もはい。ゆっきーは元気元気であんなものでしょと。んでこまっちゃんですが、女子中学生らしく見えたことにしましょう。まあ小松彩夏らしいイメージの役ではありましたが、そもそもストーリー的に必要だったのかと。悩むほどの役でもないような、というか普通に演技すればいいような。見栄えを考えると難しい役だとは思いますが。